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デジモン・アドベンチャー

TVアニメーション 東映アニメーション,フジテレビ(日曜日午前9:00)
 デジモンとはデジタル・モンスターのこと。名前で分かるように,ハッキリ云ってこれはポケモンの後追い企画だ。ポケモンの超ヒットがエポックメーキングとなり,人気ゲームを原作としてスタートしたアニメには『モンスターファーム』などもある。ポケモンがゲームボーイ版の爆発的ヒットから展開を拡げていったのと違い,デジモンはゲーム,アニメ,漫画,カード・ゲーム,おもちゃ等々,最初からミクスド・メディア的に,つまりは予定調和的に展開されていた。しかし,それが成功していることも事実だと云える。
●ポケモンとの差別化
 デジモンとポケモンの違いはいくつかある。しかし比較できるという点で両者は既に似ている。
 ポケモンの舞台はポケモンの実在する架空の世界。デジモンはデジタルワールドという仮想空間に住む人工生命体。で主人公たちは現実世界からデジタルワールドに迷いこんでしまうという設定だ。
 ポケモンは三態に進化。戦闘による経験やアイテムを使って進化。一度進化したものは逆進化できない。デジモンの進化はもっと複雑かつ何でもアリで,デジタマから孵化すると幼年期,成長期,成熟期を経て完全体になる。そしてさらに究極体に進化。究極体に進化するとエネルギーを使い果たし幼年期に逆進化(退化?)してしまったり,人間の言葉を話したりもする。
 ポケモンとの大きな違いは,ポケモンはもともと一本のゲームを手にいれれば,通信機能などを使って遊びたおせるようにできていたのに対し,デジモンは次々と新製品を展開し,買いつづけなければついていけないようになっていた点ではないだろうか。
●放送時間
 東京ローカルの話になってしまうのだけれど,日曜日の朝は子ども番組が並ぶ。7:00からの『ニャンダー仮面』は「アンパンマン」の原作者やなせたかしの新シリーズ。続く7:30からは『未来戦隊タイムレンジャー』は「スーパー戦隊シリーズ」の最新作。間をおかず『仮面ライダークウガ』。8:30は『おじゃ魔女ドレミ♯』。そして9:00から『デジモン・アドベンチャー』(現在は02)が始まる。
 実はドレミまでは10ch『テレビ朝日』なのだが,テレ朝は9:00から『新題名のない音楽会』が始まる。子ども番組好きは当然のように8chフジテレビにチャンネルを変えてしまう。しかも,クウガあたりまでは半分寝ている頭も,さすがにデジモンの頃には,すっきり目覚めている。
●集大成として
 ポケモンもそのひとつだが,デジモンは過去のヒットした子ども番組のエッセンスを過剰なほど取り入れている。当面の敵が倒されると,更に強い敵が姿を現わす展開は,ヒーロー物の王道だし,謎のもう1人の仲間探しも,それが身近な人間だったというオチも,不滅のパターンといえる。
 主人公が7人(途中から8人)と大所帯で,誰かひとりには感情移入できるようになっている。
 細かい話しをすると,各話タイトルバックの登場キャラの影絵は「ウルトラマンシリーズ」調。シリーズ途中で突然現実世界に舞台を移し,また戻る展開は「聖戦士ダンバイン」を彷佛とさせる。ウォーグレイモンの必殺技は「コンバトラーV」の超電磁スピンとそっくりだし,ガルダモンのそれは科学忍法火の鳥だ。敵メタルシードラモンを倒すため身をていしたホエーモンに対するセリフ「冗談ではない」は「起動戦士ガンダム」でシャアがはなったセリフそのままだった。
●デジモン・アドベンチャー
 では,デジモンの魅力とは何なのか?と云うと,それは制作者の姿勢ではないだろうか。
 どうせポケモンの亜流だから…という態度であれば,それは視聴者に伝わってしまう。デジモンは現代の「十五少年漂流記」を目指したのだそうで,8人(当初は7人)の子供達と,そのパートナーのデジモンたちをあわせると主人公たちの数は16にのぼる。これは,近年にない大所帯だ(しかもデジモンたちは進化し,名前も形態もかわってしまう)。それぞれのキャラクターの描かれ方,関係,成長が魅力的で数の多さを感じさせない。作品への愛がなければ,やはりこのようには,なれないのだろうと思うのだ。
(つづく)

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関連ホームページ

デジモンウェブ http://www.digimon.channel.or.jp/ 

at 07:47, さばかん, 感想

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