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文庫本のこと

 アメリカの大衆文化にペーパーバックがあるように,日本には文庫本があるのだ(ちょっと高いけど)。
 私の住んでいる処は,職場の在る渋谷まで40分程かかるので,何もしないでいるには少々手持ち無沙汰なので,文庫は重宝する。
 んで,文庫でも長篇小説ではなく,短編集やエッセイ,コラムの類いが具合が良い。続きが気になってしょうがないのは駄目。朝読んで,仕事中はすっかり忘れて,帰りの車中でページをめくり,ああそうだったと思い出す程度。しかも面白くなくちゃイケないと注文はけっこう厳しかったりもする。
 最近,急激に眼の調子が悪くなったので,揺れる電車での読書はホントは良くないのだけれど,この愉しみは結構捨てがたい(ちょっと高いけどもね)。 

(1999.10/11)

 BOOKOFFと云う新手の古本屋を利用している。知ってる人も多いでしょ?本と云うものはと一家言ある方にはオススメしませんが,文庫は安く読めればいいと思っているのです私は。

最近おもしろかった文庫〜小説以外(1999.10/29更新)
  • トンデモ怪書録 唐沢俊一・著(光文社文庫)
    脳天気本の紹介。トンデモ本との違いを語っているが,後半トンデモ本書評にすり替わっているぞ。
  • 伝染る「怖い話」 別冊宝島編集部(宝島社文庫)
    地下鉄サリン事件現場に地縛霊の出ない理由など,現代の怪談を民間伝承(学)として捉えた,“別宝”らしいルポルタージュ。
  • 私はウソが嫌いだ 糸井 重里・著(ちくま文庫)
    ショート・ショートではなく,うそ話集。だから小説ではない。フィクションだけれども…
  • リカちゃんのサイコのお部屋 香山リカ・著(ちくま文庫)
    「週刊SPA!」に連載された読者の心理相談室。相手を傷つけずに,相談者の「おかしさ」を指摘する著者の応答は,ユーモアがあり救われる。どれか一つは自分にも当てはまる症例があるハズ。
  • マグロは時速160キロで泳ぐ 中村幸昭・著(PHP文庫)
    ふつうトリが異常に好きな人ってのはトリは食べないんじゃないかと思うのだけど,
    魚を好きな人は食べるのも好きでいいんだろうか?著者は魚を愛でつつ,喰うことも好きだという。とにかくクールなのだ。鳥羽水族館に行ってみたくなる一冊。
  • 居場所がない 伊藤比呂美・著(朝日文庫)
    何故かこれは椎名誠のエッセイと同時に読んでしまい,男と女の最右翼の人たちの「生きざま」を見せられたようで,アンビバレンツたぁこんな状態かいって状態になってしまった。伊藤比呂美氏は詩人。でも「良いおっぱい悪いおっぱい」など出産,育児関係の著作で有名になってしまった。「性に対してリベラルな考えを持った女性が,よいお母さんに」的図式にあてはめられた著者の,社会や家族,自分への痛々しい抵抗と治癒が描かれたエッセイ。って決めつけちゃイカン
  • アニマタ・パンセリナ 中島らも・著(集英社文庫)
    世の中には稀にとんでもない本がある。これも,そのひとつ。
    内容は世にある数々の“ドラッグ”の紹介なのだけど,実験や体験談がちりばめられている。ちりばめられていたはずなのだが,途中からホントに中毒症で,「しゃれにならない」ところまできてしまう。なのに文体はあくまで軽やかなのだ。
  • 頭の中がカユいんだ 中島らも・著(双葉文庫)
    フィクションとも事実とも表しがたいのは,著者が嘘つきだからなのだろうけど,しゃべる速さで書いたような文章は,日本のフィリップ・K・ディックだ。…深いイミで。

at 10:10, さばかん, 感想

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